このブログは「楽しく生きる、を考える」が主題となっています。でもこのところ、将来こうなりたいとか、日々はこうあるべきだ、みたいな方向に行きつつあり、日々の実践はどうなっているのか、というご意見もありました。そこで今日は「夏をどう楽しむのか」についての実際を考えてみたいと思います。
そもそも夏は楽しいか
いつだって楽しもうと思えば、季節なんて関係ないし、もっと積極的に考えれば、「四季折々風情あり」と言われている、季節を味わうことが大好きな土地柄にいるのですからいつでも楽しめばいいのですが、やはり夏は独特です。
夏は開放的な気分になると、昔から歌謡曲にも歌われてきたとおり、何か活動しないともったいない、という気持ちになります。
気温、太陽の明るさ、軽装でいること、冷たいものを飲んだときの爽快感、他の季節にはない浮き立つような状態を作りやすいと思っています。
どた山も夏は大好きな季節です。でもこれは条件付き。
本当にこの季節は仕事に向かないと思います。特に子供の頃と比べると最高気温が5度くらい高いし、ちゃんとした格好をして朝から晩まで仕事するとか厳しいですよね。
子供の頃は最高気温って29度か30度で、31になったときとか「今日31度いったよ」と友達と話題にしていた程でしたから。
仕事をしなくてよい、というのが夏を好きになる条件です。
つまり、好きなのは「夏の休みの日」ということですね。
どうしてもここで分かれる「お金をかける」かどうか
夏の楽しみ方として考えるにあたり、どうしても切り分けて考えなくてはいけないのが、お金をかける楽しみなのか、かけない楽しみなのかというところです。
通常、夏の楽しみを考える、といった場合には、お金をかける楽しみのことを指す場合が多いので、まずはそちらから考えてみようと思います。
多分年に1回だから気合になってしまう
どこか遠出をしたい、と感じるのも開放感のなせるところでしょうか。
あなたは海派? それとも山派? みたいなことはペットの犬派と猫派と同じようによく聞かれる話ですし、いつもは都市部に旅行する人も海や山に行く、というパターンが多いように思います。
そう、夏はリゾートなのです。
でもここで問題が。
よほど時間とお金に余裕のある人でなければ、つかの間のリゾート気分なんて年に1回味わえるかどうか。しかも長期休みを親のかたきのように嫌っている日本社会では味わってもほんの数日。
そうするともうリゾートは気合なのです。
慌ただしく出かけ、慌ただしく義務のようにやりたいことをこなし、休まらないまま帰ってくる。しかも同じようなときに出かけるから予約取れず、料金も高い。これ、いつまでも変わらないですね。
年に1回でもバカンスが根付いている国のように、長期で出かけられればゆったりできるのに。
それでも、数日でも出かけられる年にはお出かけを味わいたい。遠くに出かけるだけでも気分転換になりますからね。
こまごまと近くでも楽しもう
楽しみ方を考える、とか言っておきながら、お出かけ視点で考えるとちょっと寂しくなってしまうので、夏の補完的楽しみも検討しないといけません。
これは一日単位でできて、経済的にも負担がかからない、庶民の味方、みたいなものも用意しないとね、ということです。
やはりリゾート気分を味わいたい
近場の楽しみというのは人それぞれとは思いますが、どた山はリゾート気分が好きなので、それに近いことができると夏を満喫した、と感じられます。
日帰りでそれに近いことができないかと考えると、やはりプールや海ですね。
週末だと混んでいたり、天気の都合で行けないうちに8月も終わっちゃう、なんていうことになったり、近くだからといって気楽にできるというわけでもないので、これも運任せなところもあるのですが。
やはり少しでもリゾート気分に近づくには屋外プールがいいのですが、昔はたくさんあった屋外プールは老朽化で数が減りつつあるという話です。気に入ったところを見つけて活用したいので、どうにかなくならないでもらいたいです。
海はプールに比べるとハードルは高いですね。日帰りでも改めてお出掛け、という感じですし。
電車であっても車であっても混み合うというのも難点です。平日に出かける時間が取れれば、リゾートの補完としては、よい選択ではないでしょうか。
汗をかくのが嫌い、という意見もありますが、あれは服を着ているから嫌なのであって、服を着ていなくて、そのあとすぐにシャワーを浴びられるのなら、けっこう爽快で気分も晴れやかになるものです。
鬱屈とした気持ちになることが多い人には特におすすめです。
海や山だけでない夏の味わい
夏を楽しむのはなにも海や山、リゾート気分を味わうだけではありません。
花火を見に行ったり、かき氷を食べに行ったり、そんなひとときも夏を味わっているな、という気分になります。
こんな誰でも夏だと思うありきたりなことをして、本当に満足感が得られるのか、と疑問に思う人もいるかもしれません。
でも意外と季節を味わうのっていいものですよ。こうしたことをしないと、もう来年までできないんだ、と後悔に似た気持ちになったりします。
歳を取って、来年までもつのかな、という若干の不安も出てくる、というのもあるのかもしれません。
一番理想の夏の状態とは
以上がどた山が夏を楽しむ実践例です。
ちなみにどた山が一番理想としている夏の状態というのがあります。
昔、NHKのテレビフランス語講座のスキットのシーンなのですが、犯人を追い掛けていて調査に入ったところがもぬけのからだった、といった場面(記憶が曖昧)なのですが、どこかの別荘のプールで、そのプールサイドには冷えたシャンパーニュが置かれていた、というものでした。
講座に出ているフランス人がその場面を見て「プールにシャンパーニュ、これ以上なにが必要だろうか」と言っていて、激しく共感したことがあります。
どた山には理想の夏の姿でした。
コメント
夏になると、昔読んだ高野文子という漫画家の「玄関」という作品の最後のコマを思い出します。縁側近くのちゃぶ台の上にソーダ水入りのコップが置かれているコマ。
夏を感じさせるシーンですね。三島由紀夫の「禁色」で、夏の間、食卓をベランダに移して、冷たい果汁やパンの食事にした、みたいなところがあって、同じように思い出します。