お米の話

おいしい話

ここ20年くらい、家でおいしいお米を食べていません。

うちは母方の田舎が新潟で、コシヒカリの産地として知られている魚沼地方なのですが、そこのお米を食べています。

というのも、母は早くに亡くなったので、実家との付き合いをなるべく深く残しておきたいと思っている父が、新米ができると1年分まとめて買っているためです。

母の生前はたまに送ってもらう程度だったと思うのですが(多分、買うのでなくもらっていたから)、母がいなくなってからは逆にずっと魚沼の米を食べ続けている、という状態です。

魚沼のコシヒカリはまずいのか

世間では高級品のような語られ方をしている魚沼産コシヒカリですが、本当にまずくて食欲もなくなり、この頃は体重も減る、というありさまです。

確かに高級料亭などでは、温暖化や地域の努力によって北海道のお米の評価が高くなって魚沼米から乗り換えている、という話も聞きますし、時代も変わってきているのかもしれません。

どた山はあまり粘度の高いお米が好みではないのかもしれないのですが、それにしても体重が減少するくらい食べられなくなるというのも極端な話です。

原因を探してみた

なんでそこまで食べられなくなったのか、言ってみればお米嫌いになったのか、それはまずいからなのですが、その原因を考えてみました。

とにかく炊いたお米が臭い。

炊きあがりはまだマシなのですが、ちょっと時間が経つと変色して気持ちが悪くなる程です。

原因を色々と考えてみました。

炊飯器のせい

最初に考えたのは、炊飯器に問題があるのかも、ということです。

最新型ではないですが、家にある他の家電と比べると比較的新しいものです。というのもお米が臭く、炊飯器が原因では? と思って数年前に買い替えているからです。

その前に使っていたのがお葬式のお返しでもらったもの(最近よくあるカタログ型のお返し)で、けっこうお安いものだったので、最初は炊飯器のせいにしていました。

新しくしたものも、ちょっとよいものといった程度ですが、状況は変わらず。

炊飯器の衛生状態で味が落ちることはよくあることのようですが、古さとか性能はそれほど関係がないのかも。

内蓋も毎回取って、きちんと洗うといったことのほうが大事なようです。

保温のしすぎ

炊いた直後はマシなので、この原因は確実にあるでしょう。

黄色っぽくなって、腐ったような臭いがする、これは保温のしすぎでよく見られる現象のようです。

炊いてからそのまま何時間か経つと、焦げたような状態となり(メイラード反応というらしい)臭うようになるそうです。

炊飯器というのは基本的には1回で食べきる分量を炊き、余ったらラップに包んで冷凍保存、というようにしていかないと、焦げた状態になってしまうのだとか。

どた山の家は、歳を取って食べる量が少なくなっているのに昔と同じ量を炊いている→残ってそのまま保温している→臭くなってますます食べられなくなる→また残って臭くなる、と延々と残り続けているのでこの原因は当てはまりますね。

酸化

お米は生鮮食料品にあたるので、日もちはしない、と思っていたほうがいいようです。

そういえば、米の消費の少ないフランスでは、八百屋さんで売っていたし、お寿司が体にいいと思われているのは、「魚と野菜」という認識のため、と聞いたことがあります。

購入(精米)後、冬でも2ヵ月、夏なら2週間で食べきったほうがいいとのこと。

酸化を防がないといけないので、ジップロックのような袋に小分けして密封し、冷蔵庫の野菜室に保存するのがいいのだとか。

できれば保存は元の形に近いほうが望ましいようです。(籾>玄米>精白米)

酸化って、油では体に悪いと大問題として扱われますが、まあ、何であっても体にいい、ということもなさそうですし、避けるに越したことはありません。

どた山の家では1年分買って食べているのですから、最悪な状態なわけですね。

親戚に、2週間ごとに送ってください、とはさすがに言えませんし。

白い悪魔の三兄弟

他にも、とぎ方とか炊飯前の浸け置き時間とか、おいしく炊くための条件はいろいろあるようですが、どた山のケースでは保温のしすぎとお米の酸化が問題のようでした。

本当は少しずつ購入して、食べる分だけ炊くようにすれば、一挙に問題解決、となるのですが、親戚から毎年購入しているとなるとそうもいかなそうです。購入をやめた場合の心証とか、年老いた父が今までやってきたことを否定されたと感じてボケが進むかもとか、状況を変えるのが難しいかな、と感じています。

お米のことを調べて、お米好きになればいいな、と思っていたのですが、普段私たちが食べている白米は「白い悪魔の三兄弟」と呼ばれているのをご存知でしょうか。

白い悪魔の三兄弟とは「白い砂糖」「白い小麦粉」「白い米」の3つを指す言葉で、「食べやすいけど体に与えるダメージが大きい」「食べやすいけど栄養にならない」ものであるためこのように称されているようです。

茶色いもの、つまり玄米とか全粒粉パンは食物繊維があるので血糖値の急上昇を抑えるけど、白いものは血糖値が急上昇するので、体に負担がかかってしまうとのこと。

また、精製して栄養(ビタミンB1や各種ミネラルなど)のある部分を取ってしまっているので、栄養価の点でも推奨できるものではないようです。

白い悪魔の三兄弟はメインでしっかり食べる、というより、楽しみのために食べる、というスタンスでいいのかもしれませんね。

それなら、ますますまずい状態のものをむりやり食べるのではなく、おいしい状態にしていただきたいものです。

コメント

  1. こや より:

    まずいお米で、もっともっと痩せてくださいね。

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